大和ハウスパーキング

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大和ハウスパーキングのDE&I

大和ハウスパーキングでひろがる、可能性。

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)への取り組み。
もっと働きやすく、1人1人が輝ける会社にしていくために

社員参加型の会社作りを目指す大和ハウスパーキングでは、さまざまな委員会が活動しています。その一つが、職場環境の改善に取り組むダイバーシティ推進委員会。その取り組みや成果について、代表取締役社長と委員会のプロジェクトオーナーに語り合っていただきました。

  • 酒井 太
    代表取締役社長
  • 坂巻 善行
    執行役員 管理本部経営管理部 部長
    ダイバーシティ推進委員会プロジェクトオーナー

これからどういう会社をめざすのかを考える場所

大和ハウスパーキングにはどんな委員会があるのですか?

酒井: 現在は、PMS(個人情報保護マネジメントシステム)委員会、ダイバーシティ推進委員会、衛生委員会、リスク管理委員会、コンプライアンス委員会、人事委員会という6つの委員会が活動しています。社内にはさまざまな課題がありますが、やはり言葉だけではなかなか解決・浸透していかないものです。委員会を立ち上げ、社員自身が定期的に関わり、アウトプットしていくことで認識力も上がっていくと考えています。また、社員が自ら経営に参画するという意識付けも大きな狙いの1つだと思っています。

坂巻: なかでも、私がプロジェクトオーナーを務めているのが、ダイバーシティ推進委員会です。今期のメンバーは17名。職場環境を良くしていくために、若手中心のメンバーに自由な発想で意見を出しあってもらっています。2016年に発足しましたので、あっという間に10年を迎えました。

酒井: きっかけは、2015年の経営統合ですよね。

坂巻: はい。統合前は2社とも平均年齢の高い会社でしたので、上層部の意見がどうしても強い部分がありました。そこを変え、できるだけ社員から声が上がるような会社にしたいという思いもあったのだと思います。

酒井: 2つの会社が統合し、さらに飛躍するためには、組織の競争力を高めていかなければなりません。そこで重要になってきたのが、DE&I。多様な人材を活用し、市場への対応力を高めるということなんです。正直、当時は上層部の意識改革も大変だったと思います。どうしても固定概念が邪魔をして、長年やってきたことをすぐに変えるというのは難しいでしょうから。だからこそ2つの会社が1つになって新しい文化を作っていくプロセスに、ダイバーシティ推進委員会は必要不可欠でした。これからどういう会社を作っていくのかを考えていく場所だったのでしょうね。

社員の声から生まれたさまざまな制度

ダイバーシティ推進委員会の活動内容を教えてください。

坂巻: 力を入れてきたのはまず、子育て支援です。委員会からの提言でさまざまな制度が生まれました。例えば、子どもの看護休暇は、法令では小学校3年生までが対象ですが、当社では6年生まで広げています。

酒井: 法律と一緒になったらOKというわけではなく、法律を上回ることが大事。法律を上回るからこそ、社員の満足度が上がってくるんですよね。

坂巻: 育児短時間勤務制度もあり、小学校4年生になる前のお子さんを養育する社員は、9時から16時まで、または9時から17時までの勤務を可能としています。育児休暇の取り方も、ランダムに、自由に取れるよう変更しました。今までなんとなく固まって取るものとされていた育休を分散することで、各ご家庭でベストな取り方ができるようになったと思います。

酒井: 「積み立て有給」も、ダイバーシティ推進委員会のアイデアですよね。有給休暇は通常、使わないとどんどん消滅してしまうのですが、当社では最大100日まで積み立てることができるんですよ。それを、例えばご家族の介護であったり、自分が病気をしてしまった時に使うことができ、助かったという声も聞かれます。

坂巻: そうした制度があるにも関わらず、社員が「知らなかった」ということがないように、社内の福利厚生に関するハンドブックもダイバーシティ推進委員会で制作しています。また最近の取り組みで言うと、オフィスカジュアルの推奨や、役職呼びの廃止もありますね。ですから社長に対しても、私も「酒井さん」と呼んでいます(笑)。最初は抵抗がありましたが、さん付けにすることによって、フラットな関係が作りやすくなったと思います。

ダイバーシティ推進委員会がもたらした意識改革

酒井: 社員が満足して働いているかどうかの指標の1つが離職率だと思うんですが、当社の離職率は今、かなり低くなっています。これはダイバーシティ推進委員会の活動の成果だと思いますね。例えば女性の方が結婚や出産などで一度職場を離れても、必ず戻ってきてくれます。

坂巻: 子育て世代の社員もだいぶ増えましたね。男性の育児についても、育児休業の取得率は100%。非常に高いです。

酒井: 昔の男性営業のなかには、育児休業を全く取ったことがない社員も多かったのですが、今は皆が当たり前に取っているので、違和感がありません。それも大きな成果でしょうね。ダイバーシティ推進委員会からの発信によって、意識改革が進んだのだと思います。継続することと、しっかりアウトプットしていく大事さを改めて感じますね。

坂巻: 残業もずいぶん減りました。毎週水曜日は定時帰りの声かけ運動を全社で行っていますし。

酒井: 本当は毎日、やってほしいんですけどね(笑)。基本的には毎日、定時で帰ってほしいですよ。プライベートも充実していただいたほうが、思考力も上がるだろうと思いますし。ただ、水曜日の定時帰り日に懇親会を企画する社員も多いですよね。コミュニケーションの向上にもつながっていると思います。懇親会の場から「こうしてほしい」という要望が上がることもあって、とても良いことだと思っています。

坂巻: DE&I活動を推進していくことで、新しいアイデアも生まれやすくなったのではないでしょうか。異なる考えの融合が、創造性や問題解決力に繋がっているのではないかと思います。

酒井: 本当にその通りで、先日もダイバーシティ推進委員会のメンバーの1人から、こんな話を聞いたんですよ。お子さんの1人が障がいを抱えているという話の中から、駐車場の障がい者のスペースの話が出たんです。今まで私たちは当たり前のように、障がい者スペースを入口に一番近い場所に設けていました。ところが利用している側からすると、車が頻繁に出入りする場所なので、運転者は駐車にプレッシャーがかかると。逆に言えば、動線がバリアフリーでさえあれば、ゆっくりと駐車できる場所の方がストレスが少ないと。「なるほど!」と思いました。やはり違った目線が重要なんですよね。すぐにレイアウトを変更することにしたんです。

坂巻: まさに、DE&Iの概念に当てはまりますね。個々の違いを理解し、必要な支援を行うことで排除されることがない環境づくりですね。

酒井: その話を一緒に聞いていたみんなも「なるほど」「確かに」と共感していました。そういう意識も、ダイバーシティ推進委員会の日々のアウトプットのおかげだと思うんです。もともとは、ダイバーシティやインクルージョンという意識が強くなかった人たちも、委員会の発信によって意識が変わりつつあると感じています。

オフィスや駐車場にも、DE&Iの視点を導入

坂巻: その他の取り組みとしては、本社オフィスや、駐車場の一部に、障がい者アートの作品を展示しています。アートを鑑賞することで癒しやリラックス効果が得られます。社員のメンタルヘルスにもつながりますし、社会貢献活動の一環として参画しています。東京の特別支援学校に協力をいただいているのですが、その学校の近隣に当社の駐車場があるんです。通学中に作品を見ることができるという点でも、とても喜ばれています。

酒井: また、浜松の駐車場では、コンビ株式会社(Combi)とコラボして「ハートフルスペース」というものを作っています。これまでは家族連れのお客様が乗り降りする時に、ベビーカーを置く場所がない、子どもを待たせておけないといった課題がありました。そこで、車を止めてドアをフルオープンにし、ベビーカーを設置して子どもを乗せられるようなワイド幅のスペースを作ったんです。

坂巻: きっかけはお客様の声でしたね。

酒井: ええ。例えば小さな子どもが2人いる場合、下の子をベビーカーに乗せている間に、上の子が動き出してしまうというような危険もあります。最近、某幼稚園でニュースになるような事故もありましたよね。そのような事故が起きないように、そのスペースに動物などの絵を描いて、そこに立っていられるような場所も作ったところ、ご好評をいただいています。

坂巻: 今後は、DE&I目線の駐車場づくりも必要ではないでしょうか?

酒井: そう思います。さまざまな経営者と話をしても、「うちの妻はスーパーを選ぶ際、値段だけでなく、駐車場の停めやすさで選んでいる」という話を聞いてなるほどと思ったんですよ。これまではどうしても男性目線で作っていたのですが、日本のドライバーの男女比率を見ると女性が半数まで比率は伸びており、それを考えるとだいぶ意識が遅れていたのだと実感しています。これからは駐車場開発にも、DE&Iの視点が必要。そうした気づきも、ダイバーシティ推進委員会が日々アウトプットしてもらっているおかげだと思っています。

えるぼし認定にむけ、女性の活躍を後押し

これからダイバーシティ推進委員会で取り組んでいきたいことは?

坂巻: 今期については、えるぼし認定の取得をめざしています。えるぼし認定というのは、女性活躍推進の取り組み状況が優良である企業を厚生労働大臣が認定する制度です。そのためには女性の活躍という視点で、採用のあり方、労働時間などの働き方、管理職比率、多様なキャリアコースなどを、会社が整えていく必要があります。具体策をダイバーシティ推進委員会で検討したいと考えています。

酒井: 女性社員は増えたとはいえ、全体で見るとまだ正社員の20%弱なんですね。一部では管理職の女性もいますが、全体数で見たら少ないです。そこを引き上げていかなければなりません。しかしそのためには、さらなる環境づくりが欠かせないと思っています。家族がいて、優先順位が当然ある中で、「長年やったのだから、課長をやってもらわないと」ということになってしまうと、また逆行してしまう。先ほどの身がい者用スペースと同じ話で、その期待がストレスになってしまっては意味がありません。そこのバランスを取るのが課題ですね。キャリアのエンジンがかかる世代が、子育ても大変な世代と重なるので、どうやったらもっと働きやすくなるかを考え続ける必要があります。

坂巻: なるほど。そうした課題を見つけるためにも、今期についても引き続き、DE&Iアワードに応募しようと考えています。今の段階ではで表彰されることが目的ではなく、現状を把握し、どこが当社の弱みであるかといった点を見つけることが目的です。当社のダイバーシティ推進活動を客観的に数値化し、社内だけでは見えづらい課題を明確にすることで、今後のダイバーシティ推進委員会の活動の方向性を決めたいと考えています。

酒井: ダイバーシティ推進委員会は、我々経営陣が見えないところをしっかりマネジメントしてもらっていると感謝しています。我々が裸の王様にならないように、これからもしっかり社員目線で見ていただきたいと思いますね。

DE&Iを企業の文化として根付かせたい

これから、どんな会社を目指していきたいですか?

酒井: ひとことで言えば、「人を大事にする会社」ですね。競争力や成長力の根源は人であり、会社を成長させていくためには、多様な人材が必要です。多様な人材が集まれば、今まで当たり前だったことが、当たり前じゃなくなることもあるでしょう。目線は大きく変わると思います。そのような時代だからこそ、経営にもDE&Iの意識は大事だと思っています。社員と経営陣のパイプ役として、ダイバーシティ推進委員会に期待するところはますます大きくなると思います。

坂巻: 「人を大事にしたい」という言葉を聞けて、とてもうれしいです。やはり経営層からの発信力は助かりますね。ダイバーシティ推進委員会としても、働きやすい環境を作るためにどのような取り組みを行っていくのかということを念頭に置いて、今後も活動を進めていきたいと考えています。DE&Iが、単なるスローガンや制度設計で終わらないように、企業の文化として根付かせていきたいと強く思っています。

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